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🥊ビリーの帰国に思う:日本で外国人が生きていくって、やっぱ簡単じゃない

🇯🇵ビリーの帰国が発表された

JTTのトレーナー、ビリー(Billy Bigelow)が日本でのコーチングの活動を終えて帰国するという話。
YouTubeでも取り上げられてた👇
https://youtu.be/P_aP2y9aC8I?si=kp8KkhfzZ0sCTiM3

正直なところ、「やっぱりか…」って気持ちと、「それでもよく頑張ったな」という気持ち。


🌍まずは外国で暮らすために必要なこと

自分の経験から言うと、外国で長く生活できるかって、以下のどれかを持ってるかどうかに限る。

  • その国の人のパートナー(恋人・夫婦)がいて、わからないことをサポートしてくれる
  • 同じ国から来た移民コミュニティがあって言葉や食事など困る事が少ない(中華街、韓国街的な)
  • 言葉・文化・習慣が近くて頻繁に行き来できる(ヨーロッパの隣国同士とか)
  • その国がめっちゃ好きで、自分で移住を決めてる(=本気で言語も学ぶ覚悟もある)

ただし「パートナーがいる」パターンでも、相当な理解力とサポート力がないと普通に失敗する。出身国への理解があって、コミュニケーションも半分以上とれないとね。食文化の違いも地味に効いてくるし。


🤝ビリーの場合はどうだったか

ビリーの場合、仕事できたわけだけど、日本にいってみたいとか、行ってもOKってのはあったんだと思う。たぶんポイントになったのは:

  • 朝倉海に惚れ込んだとか、少なくとも希望を見出していた
  • 仕事としてのオファー(金)
  • そして、英語で話せるバディ、エリーの存在

「彼ぐらいならアメリカのほうが稼げる」って言ってる人が多いけど、例えば収入が半分になるとして、いくら物価がアメリカに比べて安い日本だとしても、低い給料で来るとは思えない。それでも来日したってことは、ある程度のギャラはあったってのと、“やってみたい”気持ちが強かったんだと思う。

日本に来て、朝倉海をチャンピオンにすると、エリーと息巻いているときは良かった。ただ、現実はそう甘くない。

朝倉海がいくら才能があっても、正直短期間で格段に強くなる事はない。なので、まず結果がすぐに付いてこなかったっていうのはある。しかし何と言っても、言葉だろう。


🗣言葉の壁は、マジでデカい

朝倉海はちょっとは英語はわかるみたいだし、ヒロヤもアメリカに3ヶ月いて、ジェスチャーで少しは通じあえるだろうけど…
コミュニケーションってそんなに甘いもんじゃないし、楽しくふざけ合ってるときは良いけど、ガチのトレーニングとなると、細かい指示が必要で、これが伝わらなかったと思う。

特に、

  • ミーティングでの論理的な説明
  • 試合中のセコンドの指示
  • 心の深い部分の共有

こういうのが言語で伝わらないって、かなりのストレスだったはず。

真面目な話や、悩みの話はもちろんのこと、肝心のトレーニングで細か指示を出すのがマジで無理。論理を説明するのも、格闘技への熱い思いや目標を話す時でも、ミーティングをするときでも、試合が終わって反省会をやる時でも、おそらく半分も伝えたいことが伝わらない。

ましてや、セコンドで的確な指示をだしたいのに、ファイターが「?」となって通じない。これじゃ強くするのはきつい。

さらに、朝倉未来(ミクル)というカリスマ大ボスがいて、選手たちは、戦略含めてミクルの言う事を聞かないわけにはいかない雰囲気もあるわけだから、これも難しかったんだろう。周囲が英語でのやり取りを最優先にはしてくれない空気感もあっただろうな。

ただでさえ短期間で結果を出すのがムスカシイノに、これだとほんとうん無理ってことになる。

そういや、ミクル自身は「ビリーは不真面目な自分とのほうが気が合って仲が良い」って言ってたけど、ビリーは「特に海とヒロヤとは特別な関係になった」って言ってて、ミクルについての言及はなかったなw


💬「日本に来たら日本語を学べ」って正論だけど…

そういう声も多いけど、アメリカ人が日本語を覚えるのって、マジで時間かかる。10年住んでようやく「まぁまぁ話せる」くらいだし、しかもコーチとして戦術を教えるレベルとなると…そりゃ厳しい。

それでも、ビリーは頑張ってたと思う。だけど、頼みのエリーが先に帰ってしまった今、ジムに残ることの方が無理あるよね。


⏳年齢やライフステージの問題もある

もし10代半ばだったら順応も早い。逆に50代くらいで妻子がいて、落ち着いてるなら、まったり日本を楽しむってスタイルもあり。

でも、ビリーは微妙な年齢。独身でまだまだ遊びたい年頃。
生活に慣れきれず、パートナーもいない中、異国で孤独を感じながら結果を出す…
これは正直、かなりハードモードだったと思う。


🧪それでも、JTTにとっては貴重な実験だった

ビリーの挑戦は、最初から無理ゲーだったかもしれないけど、それでも彼はやれるだけのことはやった。批判も受けながらも、よく頑張ったし、JTTにとっても良い経験になったはず。

そしてJTTにとっても、アメリカ流の減量法や指導スタイルに触れたのは大きな経験だったはず。


🇺🇸ビリーはアメリカで再出発

今後はアメリカに戻って、コーチ業を本格再開する予定らしい。言葉の壁もなく、環境も合ってる場所なら、彼の本当の力が出せるはず。

YouTubeでも、「日本にいた時はストレス多かったけど、遠征で行ったアメリカやタイで仲間とトレーニングできて楽しかった」って言ってた。飾らない、正直なやつだなと感じた。と同時に、相当日本が合わなかったらしい😅


🧳最後に一つ、気になる話…

動画の最後にチラッと、
「まだ言えないけど、ビリーと一緒に考えてることがある」って海が言ってた。

たぶん、格闘留学的なプロジェクトじゃないかと予想。これはちょっと期待してるが、真面目に格闘技やる人に限る。ブレダンヤンキーは厳禁🈲


🎯まとめ:日本語ができないまま日本に住むのは、やっぱり条件が大事

ビリーは良いコーチかもしれないけど、条件が整ってなかった。
それでも、チャレンジして話題を作ったりしたし、何と言っても朝倉海の大きなUFCとの契約を取り付けて、日本の格闘技界を湧かせた。

海外に行くより、海外のコーチを連れてくるっていうJTTの試みは面白かったけど、海外移住して働くことの難しさを改めて認識するいい機会になった。

ちなみに、Billy Bigelowで少し調べたけど、全然出てこないのはなぜ?。。

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