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アメリカの移住区事情

アメリカの人達は、ほんとよく引っ越す

ちょっと前にふと思ったんだけど、アメリカ人ってほんとよく引っ越す。しかも、かなり明確な「住宅サイクル」で、似たようなタイミングで、似たような場所に移っていく。

🎓 学生時代:街のど真ん中で青春を燃やす

学生は当然、大学の近くに住む。で、卒業したらそのまま地元に残る……なんて人は少数派。たいていは「遊びたい・出会いたい・ナイトライフ楽しみたい!」ってことで、別の大都市に引っ越す。

クラブ、パーティー、バー、出会い。
住まいはコンドミニアム、またはアパート。場所はダウンタウンの真ん中、または繁華街に近いエリア。
家賃は高くても、「今しかできない生活を全力で楽しむ!」というエネルギーが勝つ時期。


💍 20代後半〜30代前半:結婚、そして“郊外”が視野に入る

真剣交際、結婚、そろそろ子どもも……となってくると、さすがにダウンタウン生活には限界がくる。

都会の真ん中に家なんて買えないし、仮に買えても「狭い・うるさい・治安が気になる」。

このあたりから、「静かで安全で、子育てしやすい場所」=郊外や田舎のエリアを探し始める人が急増します。


🏠 郊外の人気、新しい住宅地の爆誕!

今アツいのが、「山を崩してゼロから作られた新興住宅地」。

この“人工ニュータウン”が、実はめちゃくちゃハイスペックです。

  • リゾート風プール
  • 住民専用ジム
  • トレイル、農園、公園
  • パーティールーム完備
  • 敷地内に学校・病院も

ちょっとしたテーマパーク。

しかも、街全体が「子育て世代」前提で作られてるから、夜はめっちゃ静か。車がないと来れない場所にあるから、不審者もホームレスもゼロ。


で、何がそんなに魅力なの?

一言でいえば、「安全・清潔・快適・新しい・子どもにやさしい」。これが全部そろってる。

  • 新しくてきれいなタウンハウスや一軒家
  • 治安のいいエリア(ホームレスゼロ)
  • リゾートみたいなプールとジム、トレイル、公園
  • 敷地内に学校・病院・スーパー完備
  • コミュニティでハロウィンやイースターのイベントも開催

なので子育て世代に人気出ている。


ダウンタウンで遊んでた人たちが…

夜は外食、週末は飲み歩き、みたいな生活をしてた人たちが、「子どもできたから、そろそろ静かなとこ引っ越すか…」ってなる。

そして、引っ越して数ヶ月もすれば、「こんな快適な場所あったんだ!」って、前の生活にはもう戻れなくなる。夜は静かだし、子どもは安全だし、ご近所さんも同じような家族ばっかで気がラク。


なぜ海沿いじゃないのか

「どうせ住むなら海の見える家がいい」——そう考える人は多い。

でも実際のところ、海沿いは…

  • 雲が多くて意外と晴れない(特に西海岸)
  • 土地が高すぎて新築がほぼ無理
  • 古い家もなかなか手放されないし、運良く見つけても古い家は狭い

ってことで、金持ちは“海が見える丘の上”に集まり始める。

でも、我々庶民はそんなの無理なので、さらに奥地の新興受託地へ進軍!
新興住宅地は新築でも値段がお手頃設定。


家の値段と税金

新興住宅地は家自体は低めの設定、でも月々の支払いは割と高い。

まず、管理費がなかなかの高さ。
しかも、コミュニティごとの管理費に加えて、さらに「メルレーズ税(Mello-Roos)」という特別な税金がかかるケースが多い。いわば“快適さの代償”も払うことになる。

📌※注:Mello-Roos(メルレーズ税)は、特定のインフラや公共サービスのために追加課税される地方税で、特に新興住宅地でよく見られます。

古い家だと年間30万円程度でも、新築エリアになると100万円超えることも…!

よくよく考えると、高いところに管理費がない家を買って、ローンを払っていくほうが資産にはなる。掛け捨ての管理費は、一生ついてくる。。

それでも、「安全・清潔・教育レベルの高い地域」を求めて人が集まり続けてるんです。安全で、子どもにいい教育環境があって、毎日がストレスフリーだから。それに、きれいで色々と充実していてだから生活が楽しいから、価値あり!と判断する人多し。


住民の顔ぶれ:白人中心 → アジア系が後から参入

こういう住宅地、最初に住み始めるのは昔から西海岸に住んでたローカルの白人層が多め。特に、昔から西海岸に住んでた地元勢。アイフォン以外は電話じゃない、みたいなノリの人たち。

で、その後しばらくしてから、アジア系(中国・韓国・インド系)がが段階的に流入。
たいていのケースで、アジア系が入ってくると、家の価格がさらに上がる(笑)。特に、学区の評判がいいともうエグい。


アメリカって、“街”で人生が決まる

おもしろいのは、アメリカでは“住む街”がその人の人生にめちゃくちゃ影響するってこと。

学生、独身、夫婦、子育て、子離れ——

付き合う人、子どもの教育、ライフスタイル、ぜんぶ街次第。だからみんな、真剣に街を選ぶし、タイミングが来たら迷わず引っ越す。

日本だと、「家買ったら一生そこ」って感覚がまだ根強いけど、アメリカでは、家を買うことは“通過点”の印象。“家を変える=人生を次のフェーズに進める”みたいな感覚なんだと思う。


まとめ:アメリカの街は、進化する

山を崩して、新しい街をゼロから作る。そこに人が集まり、イベントが生まれ、学校が育ち、文化ができていく。
アメリカの街って、静かに、でも確実に“進化”してる。

そのスピードがとにかく速くて、その変化に乗り遅れたら、取り残される感すらある。
だからこそ、みんな「自分に合う街」を常に探し続けてる。

今住んでる場所、果たして5年後も「住みたい街」か..。
何歳になっても、そんな問いかけがアメリカではわりと当たり前。

引っ越し=人生のアップデート、という考え方ですね。

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