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時間がないから回り出す

忙しいから、ちゃんと動らく

忙しいほうが良いか、時間に追われている方が良いのかという話です。

仕事に追われて「もっと時間があれば、あれもできるま、これもできるな…」

そう思いながら、Todoリストが増えていって達成感が薄い。そんな自分に気づいて、ふと立ち止まったとき、思ったんです。

もしかして、オレ…あまり忙しくないんじゃね?


時間があると、回り道したくなる人間の性

実際、こんなことがありました。

嫁と子供がしばらく実家に帰省して、自分の時間がたっぷりできたときの話です。
「このチャンスにあれもやろう、これも終わらせよう」と意気込んでたはずなのに…

現実は、ただただダラダラ。

「せっかく自由時間があるんだから、ちょっと休憩…」とNetflixを開き、気づけば動画を見ながらスマホをいじり、ポテチをつまみ…。
焦り出すのは、家族が帰ってくる直前。

大急ぎで掃除して、仕事して、自己啓発して…。夏休み最終日の小学生から進歩なし。
家族が帰ってきたら、疲れてピリピリしていてストレス倍増。

結局、時間があると、余計なこと考えて、余計な行動を起こしてしまう。


時間があると「こだわりモード」が発動する

時間があると、変に凝り始めてしまう。
「完璧な仕上がりにしたい」と思うあまり、文章を何度も書き直し、図解を作り直し、余計な情報まで調べてしまう。
「この表現だと突っ込まれるかもな」「こっちのほうが好感度高いかな」「うーん、まだ足りない気がする」「でも長すぎて飽きるかも」「いや、もっと端的に」

そしてなぜか、「AIに聞けばすぐ出る」ってわかってるのに、「まずは自分でやってみよう」「脳みそが腐るから」なんて理由で、自前でコードを書き始めたりする。
しかもそれを“誠実な自分”として、どこかで美化してる。


完璧主義と承認欲求

他人の仕事をレビューして、解説して、改善点まで細かく提案して、感謝される前提で動いてしまう。そして「俺やっとくよ」の言葉が出ちゃう。
自分の時間を削ってまで、他人の成果物に口を出して、意見を聞かれてないのに意見するのはお互いの時間の浪費。

単に「へーすごい!」とか「隅々まで見てるね」の一言が割と欲しくて
承認欲求に時間を捧げてるだけ


忙殺された数日間で得た「割り切り力」

本当に死ぬほど忙しい時が久しぶりに二日ほど続いて気づきました。

「いつも通りにやろうとしてたら、もたない」

やっとスイッチが入って、ちゃっちゃと片づける技を身につける。優先順位を考え、「これは今やらなくていい」「これはAIに任せよう」と割り切る力が出てきた。


「こいつのせいで遅れる」は言い訳。「自分にとってベスト」を考えるようになった

他人のペースに巻き込まれるんじゃなくて、自分がどう動いたら最速かを考えるようになった。「この人が面倒だから早く終わらせよう」ではなく、自分の最短ルートを見つける感覚。これは忙しさがくれた副産物。


限られた時間が、無駄を削ってくれる

もしこれが、残業をいくらでもできて、それでもみんなから「頑張ってますね!」って称賛されるなら良いけど、そんなことは実際まったくなくて、無意味。

早く帰らないと道が混む。子どもの迎えもある。夜はゆっくりNetflix観たいし、ちゃんと寝たい。

そう思うと、完璧さは二の次になる

時間がないからこそ、無駄なこだわりを捨てられる。
その分、頭は軽くなり、「いま本当に必要なこと」を見極められるようになる。

そうして、「やりきらない勇気」を覚える。
完璧を目指さない代わりに、日々をちゃんと終わらせるスキルが身についてくる。

結果、やるべきことをやれる範囲でやる。時間がないからこそ、迷いがなくなる。つまり——

時間がないほうが、人生が回る。


忙しさは人生の「調整装置」

この感覚が何日か続くと、自然と取捨選択がうまくなる。

「これはやらなくていい」「この仕事は80点でいい」「これは誰かに任せよう」

経験が積み重なっていくと、無駄なストレスに振り回されない快適な人生になりそう

この忙しさはずっとは続かないけど、無駄を削ったら、もっとデキる人になれるし、仕事が忙しいと言うことを言い訳に自己啓発をあきらめたり、家族との時間を犠牲にせずに明るく過ごせそう。


結論:時間がない方が、人生がちゃんと進む

もちろん、慢性的な過労や無理はNG。
でも、ちょっと忙しいくらいが、自分の癖や欲望にストップをかけてくれる。
それが意外と、心地よかったりする。

時間があると考えすぎてしまう人、完璧主義で空回りしがちな人。
そんな人こそ、時間に追われる日々が人生を前に進めるきっかけになるかもしれません。


あとがき(※注釈)

※この文章は個人の実感ベースであり、すべての人に当てはまるとは限りません。「効率化=良い」と単純に言いたいわけではなく、完璧主義や承認欲求とどう向き合うかという個人的な体験として受け取っていただければ幸いです。